仮想通貨って過去に事件があると聞いたことがあるけど、どんなものだったんですか?
仮想通貨の投資を始めようと思っているんですが、事件と言われると怖くて...
仮想通貨は、近年全世界で流通しており我が国においても取引が頻繁に行われています。
盛り上がりを見せる仮想通貨業界ですが、メリットばかりではなく大きな事件も実際に起きています。
2022年11月には、サム・バンクマン・フリードが創設した大手取引所FTXがハッキングされ、大量の仮想通貨が流出してしまいましたね。
そこで今回は過去に遡って、これまでの事件を振り返って紹介したいと思います。
事件を把握すると、「この取引所で大丈夫なんだろうか?」と危機への意識が向上しますので、仮想通貨と向き合う上では、守る力を身につけることができます。
それでは、早速見ていきましょう!
仮想通貨は全世界で普及し始めている
仮想通貨は日本においてニュースや雑誌で取り上げられていますが、全世界でも同様に普及が進んでいます。
まずは、全世界がどのような動きになっていて、日本はどのような立ち位置にいるか見てみましょう。
国別暗号資産実現利益(2021年)
2021年度の指標ですが、2020年の325億ドルから、2021年には1,627億ドルへと拡大しています。
国別では1位は米国で470億ドルで圧倒的な数値となっており、次に英国、ドイツ、日本、中国と続いています。
これまでの仮想通貨の世界的な事件
これまで全世界の仮想通貨の流出事件の被害額は90億ドル相当と言われています。
これは、現在価値に直すと460億ドル相当だそうです。
非常に大きな額が事件によって盗み出されていることがわかります。
以下は、仮想通貨の事件の数をグラフ化したものです。
2011年(4件)から2022年(192件)にかけて、市場が広がった結果、その分事件数も約50倍の数値に増加していることがわかります。
これから益々市場が盛り上がっていく分、こうした事件はリスクとして捉えていたほうがよいと言えるでしょう。
仮想通貨ハッキング事件の被害額ランキング
ここからは、被害総額トップ10をご紹介します。
注:被害額は、2022年12月20現在の為替レートに基づき、1ドル=134.24円で換算しています。
日本においても、4位と6位にランクインしており、セキュリティの脆弱性を狙われています。
こうした被害を避けるために、十分なセキュリティ対策がなされている取引所を選定するようにしていきましょう。
事件(ハッキング被害)に遭わないためには?
これまで世界の仮想通貨関連の事件の数と実際の事件の被害額ランキングを一緒に見てきました。
この2つのことからわかる通り、残念ながら世界中のハッカーがこういった攻撃を画策しています。
また、日本においてもそれは例外ではありません。
取引所がハッキング被害に遭うと、盗難された資産が戻ってこないというリスクが存在します。
被害額ランキング6位のMt. Gox社の事件については、被害の結果、破綻してしまいました。
この被害については、2022年にようやく返金の手続きが進みだしたそうです。
銀行には、万が一の保証がありますが、仮想通貨には保証がありませんので、可能な限り大手の取引所を使うのが無難でしょう。
個人でも事件が起きる!?
取引所がハッキングされること自体は、我々個人としてはセキュリティレベルの高い大手の取引所を利用するほかないと解説してきました。
ここでは、ハッキング事件以外の個人が遭遇する可能性のある事件についてご紹介しておきます。
個人レベルの事件
- 自分のウォレットの盗難
- 仮想通貨の投資詐欺
それぞれ見ておきましょう。
自分のウォレットの盗難
1つ目は、自分が保有しているウォレットの盗難です。
仮想通貨に関する悪質なサイトにアクセスをしたり、フィッシング詐欺軽油で悪質なサイトにアクセスをした結果、ウイルスに感染してしまって盗難にあったりとその方法は多様化しています。
不信なサイトや人とは関わらないように自分自身で気を付けていきましょう。
仮想通貨の投資詐欺
これは仮想通貨だけの話ではありませんが、セミナーやSNS経由で必ず儲かる投資方法などで被害に遭うケースも存在します。
SNSなどの普及により、様々な方と気軽に繋がれる時代になりましたが、こういった事件も存在することを頭に入れておきましょう。
個人でできる対策とは?
では、上記のような被害に遭わないために個人でできる対策があるので積極的に取り入れることをおすすめします。
個人で取り組める対策
- パスワードの複雑化
- 二段階認証を確実に設定する
- フリーWi-Fiの使用
- セキュリティの高い取引所で資産の分散管理
順番に見ていきましょう。
パスワードの複雑化
不正なログインを避けるため、取引所のパスワードは複雑なものを設定してください。
英語の大文字、小文字や数字と記号も混ぜて10文字以上で設定するとよいです。
二段階認証を確実に設定する
取引所で用意されている二段階認証などは必ず設定するようにしましょう。
ワンタイムパスワードやSMS認証などを導入すれば、不正アクセスを防ぎやすくなります。
用語解説
- ワンタイムパスワード
→一定時間ごとに発行される、一度しか使えないパスワードを採用した認証の仕組み
- SMS認証
→携帯電話のSMS(ショートメッセージ)に確認コードが送信され、本人確認を行う認証の仕組み
フリーWi-Fiの使用
フリーWi-Fiとは、公共の場所やお店の中などで無料で提供されている、誰でも利用可能なWi-Fiスポットのことを指します。
フリーWi-Fiに潜む危険
- 通信内容を覗かれている恐れがある
- ウイルス感染を目的としたメールが届く可能性がある
- 実在するフリーWi-Fiに似た「なりすましアクセスポイント」による詐欺被害へ発展
セキュリティの高い取引所で資産の分散管理
1か所の取引所に資産を置いてしまうと、もしハッキング事件や倒産などが起こった際に全ての資産がリスクにさらされてしまいます。
実際に仮想通貨の投資をしている方は、複数の口座を持っているケースが多いです。
口座の開設自体は無料でできますので、セキュリティレベルの高い取引所を利用するようにしましょう。
おすすめの取引所
日本の仮想通貨取引所は、13社ほど存在しますのでその中から選定することになりますが、多くの方は国内最大手のコインチェックとビットフライヤーで口座を開設しています。
どちらも無料で口座開設できますので、二つとも開設する方も多くいらっしゃいます。
口座を複数開設するメリット
- 取引銘柄数の選択肢が広がる
- 資産の分割管理
- システムトラブルなどリスクへの対処
どちらか一方の開設でも十分ですので、その場合はビットフライヤーが業界最長の7年以上ハッキング0を継続していますので安心ですね。
また、コインチェックとビットフライヤーでは、特徴が違いますので比較をご覧になってください。
取引所 | コインチェック | ビットフライヤー |
取り扱い通貨数 | 17種類 | 18種類 |
取引手数料 | 販売所:無料 取引所:無料 ※手数料相当額:0.1~5.0% | 販売所:無料 取引所:約定数量 × 0.01 ~ 0.15% |
入金手数料 | 無料(振込手数料は自己負担) | 無料(振込手数料は自己負担) |
出勤手数料 | 407円 | 220円~770円 |
最低購入金額(販売所) | 500円 | 1円 |
詳細は以下の記事でご覧になれますので、参考にしてください。
また、コインチェックとビットフライヤーの口座開設手順については、画像付きで解説していますので、以下を参考にしてください。
まとめ:セキュリティの高い仮想通貨取引所の利用と個人対策の実施
お疲れ様でした。
今回は過去の仮想通貨取引所のハッキング事件とそのランキングの理解と、被害に遭わないためのおすすめの取引所や個人対策についてご紹介しました。
個人レベルの事件では、近年その手口も多様化しています。
自ら流行の手口などにアンテナを立てつつ、身を守っていくことが最善の対応です。
取引所については、ビットフライヤーが業界最長の7年以上ハッキング0を継続していますので個人的には安心しています。
もちろん事件以降、コインチェックも様々な対策でセキュリティレベルを向上していますので、多くの登録者が今日現在います。
リスクを理解したうえで対策を行い、仮想通貨の運用をしていきましょう。
本記事は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。