暗号資産は為替の影響を受けたりするんでしょうか?
円安が続いてますが、この状況は暗号資産にとって良い状況なんでしょうか?
本記事はこんなお悩みを解決します。
2022年はニュースや新聞で「円安」について多くの報道があり、国民の関心を集めました。
2023年も130円台が続いており、先行き不透明で不安な方も多いのではないでしょうか?
一方で円安や円高になったときに私たちの生活にどのような影響を及ぼすのか実はよくわからないという方も多いかもしれません。
この円安の要因は大きくは「日本の金融政策」「アメリカの金利上昇」「原油高」などが影響していると言われています。
今回の記事では、その為替と暗号資産(仮想通貨)には関係性があるのかどうかを初心者向けに解説していきます。
為替が暗号資産(仮想通貨)市場に与える影響と相関性
現在の円安・ドル高など為替が暗号資産(仮想通貨)に影響は与えるのでしょうか?
結論、必ずしもYesとは言い難いが、筆者は関係があると考えています。
主には以下の2つに影響があると思っています。
為替と暗号資産の相関性
- 米ドルと連動したステーブルコインは価値が連動する
- 円安・ドル高により、円/米ドルとBTC/米ドルの逆相関が発生しやすくなる
それぞれ見ていきましょう。
米ドルと連動したステーブルコインは価値が連動する
昨今では、米ドルと連動するように設計されているステーブルコインが登場しています。
円安/ドル高の状況下でもドルと連動していることにより、価値が向上しています。
米ドルと連動しているコイン
- Tether (USDT)
- TrueUSD (TUSD)
- USDコイン (USDC)
- Binance USD (BUSD)
ステーブルコインの詳細を見たい方は、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
円安・ドル高により、円/米ドルとBTC/米ドルの逆相関が発生しやすくなる
高金利の影響もありドル高になっているため、暗号資産(仮想通貨)を米ドルに交換する投資家が増加しました。
結果として、暗号資産(仮想通貨)は売られるわけですから価格が下がりました。
また、円も同様に金利が低いため米ドルへ交換する方々が増加している流れがあります。
こういった事象が起きることで、円/米ドルとBTC/米ドルの逆相関が発生しやすくなっていると思います。
円安時の暗号資産(仮想通貨)の価格との関係性
円安は円の価値が下がることですから、円安の状況が続くという想定がある場合、投資家がビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)に資金を向けるということは考えられます。
しかし、暗号資産(仮想通貨)以外にも投資先の選択肢は存在します。
例えば、金(きん)は暗号資産(仮想通貨)よりも流動性の面で優れているとされており、金に資金が集まるということも十分に考えられます。
結論としては、円安時だからといって暗号資産(仮想通貨)に資金が集まるということは言い切れません。
マクロ動向は複雑なものであり、その時々の時流を掴む必要があります。
円高時の暗号資産(仮想通貨)の価格との関係性
これまでの円高の背景には、世界的に大きな災害があったときや、紛争などが起きた際などのケースが多々あります。
つまり、何か世界で問題があったときの避難先として日本円が選ばれるということです。
この場合、ドルが売られていることになるので、リスクヘッジとして暗号資産(仮想通貨)に資金が流れてくる場合が考えられます。
しかし、円安時と同様にマクロをしっかりと把握して立ち回る必要があるでしょう。
暗号資産(仮想通貨)投資家が円安・ドル高で取るべき行動指針
現在の為替は非常に不安定な状況です。
暗号資産(仮想通貨)は平常時でも価格変動が激しいことが認識されていますので、投資自体を身長にするべきです。
行動としては以下を推奨します。
円安・ドル高時の行動指針
- 経済や金融情勢と直接的な関係がないビットコインに資金を集める
- 米ドル連動のステーブルコインも一定割合投資する
ビットコインは米ドルと逆相関の関係にありますが、多くの投資家が保有しているため時価総額が暗号資産(仮想通貨)の中で最も大きいです。
そのため数日で価格が高騰したり、暴落するといったことは多くありません。
長期的な視点で値上がりを待ちましょう。
まとめ:為替と暗号資産(仮想通貨)市場に影響があるので、経済の動向に注視しよう
いかがでしたでしょうか?
本記事は、暗号資産(仮想通貨)と為替の関係性について初心者向けに解説しました。
為替と暗号資産(仮想通貨)は大いに関係がありますが、一方の価値が上がったからもう一方が下がるなど簡単なものではありません。
マクロ経済の要因の一つと捉えて、流れを掴む必要があります。
暗号資産(仮想通貨)や金融情勢のニュースを常に仕入れながら、判断していきましょう。
本記事は以上です。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。